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2010-06-22(Tue)

五行風水記~クマとハルカ~桜の下

   
 始業式から数日が過ぎた夕刻。年月が経ち、飴色になった木製の渡り廊下の床を軋ませながら、久間良太郎は玄関へと向かっていた。
 二十数年前に建てられた校舎の渡り廊下の天井はそれほど高いわけでもなく、187センチという高校2年生としては育ち過ぎの感が否めない良太郎の頭上にあまり余裕はない。
 あとにしてきた道場の掃除は、部長の監督の下で新入生達がやっているはずだ。

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テーマ : BL小説
ジャンル : 小説・文学

2010-06-22(Tue)

五行風水記~クマとハルカ~遭遇(1)

 
 教室に余りいない、と本人が言っていた通りに、昼休みになると悠はすぐに教室からいなくなる。
 良太郎が訊いてみると、理由は図書室にいるからということらしい。活字中毒が高じて図書委員会に所属しているから、その業務もあると言っていた。
 痴漢の一件以来、毎朝同じ電車で通学するようになり、週のうちの半分くらいは悠が担当している図書業務があって、その日は帰りも一緒だ。

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テーマ : 自作BL連載小説
ジャンル : 小説・文学

2010-06-22(Tue)

五行風水記~クマとハルカ~遭遇(2)

    
 良太郎が正門に着いた時、すでに校舎に人影はなく、正門の右手にある職員用の駐車場もカラの状態で、止まっているのは街頭から離れ過ぎて色が分からないが、ワンボックスのワゴン一台だけだ。
 悠がここに戻ってきている確率なんて、高い訳がない。良太郎自身がそう思う。点在する街路灯に照らし出された夜の校舎は、不気味な雰囲気を醸し出していて、それがその予想を後押しした。
 しかも、校舎に近付くに連れ、言いようのない嫌な気持ちが湧いてきて、それが足取りを鈍くする。湿度を含み始めた六月の空気が身体にまとわりつくような錯覚を覚えさせた。

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2010-06-22(Tue)

五行風水記~クマとハルカ~護り人

    
 「俺たちは、もりびと、という組織に属している。護衛の護に、仮名でり、人と書いて『護り人』。解り易く言えば、ゴーストバスターだ。」
 四人は学校近くの国道沿いにあるファミレスで、良太郎への説明を兼ねて食事を取ることした。悠と藤代が白装束から着替えた時に、火村が用意してあったらしい自分用の新品のシャツを良太郎にくれたので、掻いてしまった汗で風邪は引かなくて済みそうだ。
 「まず、どうしてあの学校で幽霊が出るようになったか、から話そうか。」

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2010-06-22(Tue)

五行風水記~クマとハルカ~選択(1)

    
 「……おはよう。」
 「よっ。」
 いつもと同じ時間の電車に乗り込んできた悠が、いつもと同じように良太郎の前に立つ。それでも、非日常に巻き込んだことに後ろめたさを感じているのか、視線を合わせた悠の表情が少し硬い。

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2010-06-22(Tue)

五行風水記~クマとハルカ~選択(2)

   
 「……我、恐き恐きもの申す。此処にひと時眠りし古き心の欠片、その眠り呼び覚ますものなり。我が言霊に従いて、ひと時の眠りより覚め給え、御身ら日出づる国守るが為に果てし兵たちよ。」
 この前、自分の通う高校でやった時と手順は変わらない。
 『魄気』を半実体化させ、一度形を失わせてから、浄化し大地に還す。それでもこの地で眠らされた過去の『想い』は一度二度の浄化では浄化しきれない程に深く強い。

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2010-06-22(Tue)

五行風水記~クマとハルカ~選択(3)


 「なんであんな危ない真似したんだ?死んでいたかもしれないのに……。」
 膝を付いてしゃがんだ良太郎の背中を、悠が濡らしたタオルで拭いている。火村から着替えを渡されたが、血で汚れた身体のままでは着られない。
 タオルを持った悠に水道のあるところまで連れて来られた。

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水鳴沢

Author:水鳴沢
自分の書いてるものはオリジナルBL小説ライトノベル風味じゃないかと思います。

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